２０００年６月
６月 ９日 祇園辻利抹茶アイス
６月３０日 かわいそうなクロ子ちゃん
６月９日
 どうやらハンナも京都に馴染んできたらしい。 我々が冷凍庫から祇園辻利の抹茶アイスクリームを取り出すと、ハンナは家のどこにいても、「どすどすどすぇ」と京都弁の足音を響かせて飛んでくる。 そして我々が食べているあいだじゅう、じっとお座りをしてつぶらな瞳で見つめている。 我々が食べ終わって、カップに残ったちょっぴりを舐めさせてもらうのが楽しみなのだ。（もちろん本人としては、残ったちょっぴりじゃなく、たっぷりの方がもっと楽しいのだろうが） カップの底を舐める姿が、なかなかさまになっている。  嬉しいことに、近所のセブンイレブンで辻利の抹茶アイス（美味しい！）を売っている。しかも、カップだけじゃなく、クランチ・バーも。 ．．．これって京都だから？ それとも最近は、東京のコンビニでも辻利の抹茶アイスくらい売ってるのかな？ |
もともと、ワニのクロ子はハンナのお友達だった。
実家にいた頃から寄り添って寝る仲良しだった。
引越しの時に置いてきてしまったので、
京都に来てから新しくクロ子２号（ピンク）を買ってあげた。
しかし既に、ハンナはパワーアップしていた．．．
| ４月に買ったクロ子２号は、程なく．．． | こんなんなってしまった。 |
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| 布製とは言っても丈夫なデニム生地だ。簡単には壊れない。 ハンナは上手に、「クッチャクッチャクッチャ」とよだれでやわやわにして、弱ったところをギギギギィーッと噛み切る。 破れたところから中身の腸、いや、綿を取り出して、部屋中に散らかす。 しかも、クロ子の中には噛むとキュッキュッと鳴る笛が入っているのだが、ハンナはその笛を狙って、破壊を進めるのだ。 そしてある日ついに、ハンナはクロ子の上顎部の破れ目から、コア（笛）が留め付けてある内袋を発見、程なくコアを取り出し、完全に破壊してしまった。 仕方ないので、また新しいのを買ってあげた。 クロ子３号（グリーン）である。レシートによると、６月１２日お買いあげだったらしい。 |
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| 喜んで遊ぶハンナだが、彼女は既に破壊のメソッドを確立していたのである．．． |
十日ともたずに、クロ子３号はコアを破壊されてしまった。 |
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かわいそうなクロ子ちゃんたち。
一方、ハンナ自身は、それなりに満足げだ。
その不敵な笑みの向こうで、次なる犠牲者を待っているに違いない．．．
（「もう買ってやらん！」←ダンナの声）