Dust thou art, and unto dust shalt thou return.
2000/8
| 透明な希求 ここではないどこか まだ見ぬ場所 こうではない自分 ．．．魂の欠片を、今も楽園に残したまま お前はまだ、少年だ |
まだ弱い自分を知ってる笑顔 卑屈さはなく 強くなる明日を疑わない瞳 迷いなどさらになく まっすぐに進んでいく翼があるから 苛立ちに押し潰されもせず 飄々と空を見上げている 寂しそうな子供っぽい背中。 |
言葉はいつも 歌に憧れている | 弔われて久しい無縁仏の墓の下に 昔の空が 一つ眠っている |
空は 知らぬ間に 秋の雲を 高く揚げ 大気の底にだけ 残んの夏が カナカナ うるむ |
月明かりの森 口笛の一吹きで異界は拓き 華やかな宴が始まる |
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| あれは遠く燃え尽きた狐火だったよ | いつの間にか いつの間にか いつの間にか…… |
静かにその名を囁いたとき 夜の大気に透けるのが 月の生まれの証しです この惑星の重力に引かれても 心は今も故郷のまま ６分の１の軽さです |
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| 意地っ張りで、 納得しないことなんか一つも頷かない 怖いもの知らずで、 悪気もなく本当のことを言う お前を見てるとこっちが痛くなる でも、まぶしい |
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| 軽やかに石垣を飛び越えて 駆け出した坂道の向こう その先の遠い空を見てた お前の横顔 |
私は言葉の夢を見る 浅い眠りの中 活字と声と思考だけが 延々と果てしなく続いていく夢 でも言葉は いつか歌になる日を夢見ている |
今は顔もなく 声も定まらぬ古き共犯者よ 何処におわしますや 知りたくもなし、知りたくもなし |
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神域での薪能。 まだ観光化されていない幽玄の境。 (→観能記へ) |
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