月の揺りかご 波打ちぎわの棺
どちらにも 同じ一つの言葉が眠っている |
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雲と夜空の境界が
月に照らされて淡く光る
思い出しかけた 手触りのように
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ベランダで
パラボラとがん首並べて
天体観測 |
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きのこ たけのこ 誰かの子?
鹿の子しぼりに 亀の子たわし
だいじな虎の子 正月数の子 |
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忘れたいことよりも
忘れたいと思う心が
もっと苦しい |
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「ちっぽけな勇気だよ。
正しさは あんたの中にある」 |
山の精気が濃く満ちる
触れれば 言葉が染まってゆく |
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そこはかとなく
はてしもない
降り積む楽園の灰は |
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「恐怖の内臓改革...!?」
「いや、第二次改造内閣」
「あぁ、それで汚職事件」
「いや、ただのお食事券」 |
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天に栄光 地に平和
すべての罪人のために
救い主の来たりたもう夜 |
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気が付いたときには
無力感で身動きも出来ず
生き返るためには
誰かの命を代償にしてしまうほど
自分がわからなくなっている
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お前はお前の戦場を行け |
誰も気付かぬうちに
声のない屋根屋根に
言葉が降り積もっていた |
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追想の春の野辺
永遠の日溜まり
過ぎ去った景色の中にだけ宿る
幽かな響き
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なにあせっても
らちもない |
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他にどうしようもなかった。
そんなものだった。 |
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