Dust thou art, and unto dust shalt thou return.
2000/10

思い出せない絵本の最後の1ページ
幾度も夢で訪れた海辺の町
永遠の老い
たった1日限りの勝利
      ひどい傷み。
つらい痛み。
ふかい悼み。
   何ごともなかったように
ぬけぬけと
今夜も月の昇ることだよ
   抱きしめるには
いつも少しだけ遠すぎて
遠い分だけ 季節は止まったまま
一番古いはずの恋が
一番まぶしい
   眠い...。
(お前が睡魔なら、お前はわたしだ)
だけど僕は
花の名を知らない
鳥の名も
雲の名も
天気よいです
てきぱき仕事
天狗泣いたか
てくてく散歩
BACK
NEXT
見つめないで
目を閉じて
ただ思い出して
憎んだわけじゃなく
どうすれば許せるのか
わからなかっただけ
あきらめ顔の段取り芝居
観念の渦におぼれて
全自動自己憐憫機
それすらも紙コップの中
蜜柑の「み」
遺憾の「い」
恋ならば諦めもするが
日の出の森は諦めきれまい
森をゴミで埋める代わりに
町にゴミをあふれさせてみればいい
見上げなくていい
ただ感じていて
いつもそこにあるから
いつの間にか 世界は
他人の身の上話でできあがっていた
そんな花はないし、
花の咲く庭も僕にはない。
 道草くって散歩道 
 蝙蝠数えて帰り道 
★TOP★
☆HOME☆
今日の分の痛み
今日の分の孤独