Dust thou art, and unto dust shalt thou return.
2001/2

たいくつな月に
夜ごと揺れる
遙かな
ワルツが よく似合う
忘られた声は
深く沈む
はかない
グラスが よく似合う
駆け抜けたきみは
今も響く
微かな
リズムが よく似合う
「僕は約束はしません。出来ないんです。
だって僕は、きっと許せない。誰も」
もし僕に未来さえあったなら
未来か それに似た何かがあったなら
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傾いた星に
ゆるく香る
やさしい
ドレスが よく似合う
慣れ果てて
絹の部屋には
君にもう
話すことなし
為すこともなし
シャイターンの女祭司
ヘドロの中の唯名論者
血の供儀は世界の出口
さあ……!
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ヘドロ女王または魔王女祭司
人工脳論理回路
による
世界
終末について
 


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「それほどに寵愛を受けながら
僕は僕の魔王[シャイターン]を裏切り
天の楽園[フィルダウス]に魂を売った」
名も知らぬ空に
午後の光
さびしい
ダンスが よく似合う
まだ見ない場所に
昔 そっと 灯した
ランプが よく似合う
「苦しいんだろう?
私ならやれるよ
お前を 無に還してやろうか」
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